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ヨガの八支則 その2

ヤスコです。

 

以前のヨガの八支則の続きについて、思うままに綴りたいと思います。

 

ヨガの最終目標は、「心の作用を止滅する」ことです。(ヨーガ・スートラ1-2)

「心」が止まるのではなく、「作用」が止まること、と私は捉えています。

作用が止まることで、自然と穏やかで、活き活きとした、至福な状態が現れてきます。

 

ヨガの教えで大切なことは、「すでに私は完全である」ということを知ることです。

「心の作用が止滅されてしまった時には、純粋観照者である真我は自己本来の状態にとどまることになる」(ヨーガ・スートラ1-3)

 

3月11日は東日本大震災が起こった日です。

この時に実際に起こった出来事は、いくら想像しても現場にいなければ分からないと思ってしまいます。お亡くなりになられた方々へ改めて心よりご冥福をお祈りいたします。

 

あの日、避難をして生き残った女児がいたそうです。食べるものもなく、寒くてお腹が空いてたでしょう。その子に物資の食料が届けられた時、その子は一番にその食べ物を、動けなくなった祖母に走って持って行ったそうです。誰からそうしなさいと言われた訳ではなく、自ら自ずから、そういった行動となったそうです。

 

先日、友人との会話で、「余命あと一年だったらどうする?」という内容になりました。

その問いの答えはまだ分かりませんが、ただ、そう自分に問うと「今を大切に生きたい」という思いだけは湧き上がってきます。きっとこういった気持ちは誰でも同じなのではないでしょうか。

 

本来、私たちは「よく生きよう」としています。

誰から教えられたことでもなく、もうすでに生まれ持っているものが、私たちには確かにあります。

 

それでも、つい私たちは「足りない」と感じ「補おう」としてしまいます。

 

では、なぜ補おうとしてしまうのか?

 

私達の多くは、「頑張れば必ず成し遂げることができる!」「がんばれば成功する!」と今まで教え込まれてきました。

 

本当にそうでしょうか?

 

「がんばる」の意味は、①忍耐して、努力しとおす。②ゆずらず強く主張し通す。(岩波国語辞典)

 

がんばることを良しと固執してしまうことは、自分の殻を強固にしてしまっているかもしれません。また、角度を変えて見てみると、がんばらない事はよろしくない、と刷り込んでいるだけかも知れません。

 

がんばらない事、つまり手放す事で柔らかくなれ、結果、自身がすでに持っているものが出てきやすいと、私は感じています。

 

だからといって、がんばらない訳ではありません。

 

んん??

 

結局どうすればいいの?と思われるかも知れません。

 

ヨガでは、やるだけやったら手放すという練習を繰り返します。

精一杯やってみたら、あとは手放します。

この練習を繰り返しているうちに、ふと答えがやってくる瞬間に出会います。

その瞬間を、身体感覚として体験することがあります。

 

大好きな人に会わないかなあ〜と思って道を歩いていても出会えないのに、何にも考えていないと、ふっと出会えたりしたことってありませんか?「わあ!」「WAO!」この感覚と似ています。

 

自身がすでに持っているものを、しっかりと感じるということは、私が私であることに繋がります。

ふと、「わあ!そっかー!」と思えた瞬間から、人生がよりよくなっていきます。

 

ヨガや瞑想を通じて、伝えられてきたことって、とても深いです。だから楽しい!

 

私は、ついつい真面目に小難しくなってしまうから、この手放しが必要だなぁ。苦笑

 

今日も穏やかで平和な一日でありますように!

om shanti!