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ヨガの八支則 考察その3

ヤスコです。

 ヨガの八支則についての考察を、思うままに綴っています。

 

前回は、「すでに私は完全である」ということを知り、自身がすでに持っているものを、しっかりと感じるということが、私が私であることに繋がるという内容でした。

 

では、どうすれば「自身を感じること」ができるのでしょう。

 

鍵は呼吸にあります。

 

私たちはヨガでアサナ(ポーズ)をとっています。

①初めての方は、アサナを見よう見真似で行います。

②次に、アサナを考えなくともとれるようになってきます。

③段階が進んでいくと、アサナによる効果を内観できるようになってきます。

④さらに段階が進んでいくと、集中が高まります。

⑤瞑想状態となります。

 

私もそうでしたが、多くの方は、アサナをいかにキレイに、または正しくとるか、ということに専念しがちです。

そうすると、身体の使いやすい部分、使い慣れている部分を使ってしまいます。

特に、アウターマッスルと呼ばれる筋肉(身体の表面に近い部分に存在する筋肉)は操作しやすく、ヨガをすればするほど筋肉ムキムキになってしまうことがあります。

 

ヨガでは様々なアサナを行います。なぜなら、様々なアサナを行うことにより、体にある数多くの骨や筋肉を隅々まで動かしていくからです。

そして、身体の隅々がバランスをとり、調和しながら動くことができた時は、力ずくではなく軽やかに、安定して快適にアサナをとることができます。

 

練習が進み、ヨガに慣れてくると、アサナがとれるようになります。

実践を積んだ人ほど、今までの学びを総動員してアサナをとります。ここはこうやって、あそこはこう動かして、、、。

 

これが実は落とし穴です。(と私は捉えています)

 

確かに、意識(思考あるいは左脳)を使いながら身体を整えていくと、快適な状態になれます。その積み重ねをすることで、自然に身体も整っていきます。

ただ、いつまでもそれをやっていると、自分の知っている事しかできず、その枠から出る事もできず、本質をも見失ってしまいます。

 

全ての物事は変化しています。昨日の自分と今日の自分、もっと言えば、ついさっきの自分と今の自分は違います。泣いたと思ったらもう笑った!みなさん、そういった体験をしたことがあると思います。

 

小さい子が、積み木で遊んでいると、積んでは崩し、を何度も何度も繰り返します。

大人からすれば、飽きもせずよくやるなあ、、と思いがちですが、彼らにとっては同じ事ではなく、毎回違う発見や驚き、喜びがあるので、何度も繰り返すのです。

 

ヨガの練習もまったく同じです。

 

今まで学んだことはすでに身体が分かっています。(本当です!身体ってすごいんですよ!)

自分の身体を信じて、まるで初めてアサナをとるようにヨガをした時に、新しい発見や喜びがあります。

 

力をもついやさず、アサナに自分を投げ入れてみる。

 

そんな風に、ヨガができた時、ふと、呼吸がものすごく深くなったり、穏やかになったりします。

そして、そういう呼吸は、ただ内側から湧き上がってきます。

その感覚を受けとった時、本来の自分自身の深さに出会うかも知れません。

 

「あ、これが自分。これが私。」

 

多くの方の呼吸が深まりますように。

呼吸とともに湧き上がる、穏やかさが周囲へと広がり

世の中が平和でありますように🙏

 

om shanti