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ノンバーバルヨガに寄せる思い

皆さんこんにちは。

高尾ヨガで、やさしいヨガとFRピラティスを担当しているエリです。

 

2022年2月23日にWSとして登場した

MOVE IN SILENCE ~五感の制御~

ですが、その後

『ノンバーバルヨガ』

と名前を変えて月に一度の開催で継続しています。

 

言葉の誘導がない時に人はどう動くか?

観ることに集中した時に体はどう動くだろうか?

耳から聞いた情報を自分の体でアウトプットする時に誤変換していないだろうか?

そもそも聞き流し・見流しの半々でどちらにも集中せずにアサナをとっているんじゃないか?

 

そんな疑問から生まれたのがWSの“MOVE IN SILENCE”でした。

 

ヨガで言うところのドリスティ。

「凝視」とか「視点」を意味するキーワードですが、視線の使い方や見かた次第で集中力が変わり、バランスの安定感やアーサナの感覚が変わってきます。

それぐらい「観る」力って侮れないのです。

 

あえて目を閉じて内観を重視するヨガの流派もありますが、このクラスでは観ることで内側から湧き上がる感覚に意識を向けて気づきましょう、というもの。

 

私たちの五感の中でもフルに稼働させているツートップの聴覚と視覚。

この聴覚をお休みさせているのです。

 

いえ、実際にはお休みさせているわけではないのです!

 

外からの「ああして、こうして」という情報に惑わされずに

ご自分の体の中の音に耳を澄まし聴くために

あえて私の声を封印しています。

 

呼吸のリズムや

内臓の動く音

アサナを取りながら自分の体に起きていることに集中する。

 

月例のクラスになってから、クラスを行っている間に何回

「いっそ言葉で伝えた方が早くて楽で正確なことか!」

と思ったでしょう。

 

でも、早くなくて、楽じゃなくて、正確じゃなくて、いいのです。

それは私のああして、こうして、と指示の飛ぶピラティスクラスにお任せして。

 

実は、「言葉」は、送り手と受け手のそれぞれが持つフィルターで

どうにでも変換されてしまう不確定なものです。

 

ただただ、観てまねる。

 

言葉を使わずに、生まれたてのひな鳥が親鳥の動きを無心に追うような感覚。

 

ちゃんとやらなくちゃ!

上手にやらなくちゃ!

ついつい、そんな風に思ってしまいがちなマインドにも気付けたりします。

 

WSや月例クラスに参加された生徒さんからのフィードバックを一部ご紹介すると

・自分がいかに集中していなかったか気づきました

・アサナをとりながらあまり頭で色々考えなかった

・この動きは何でやるんだろう?とかどういう意味があるんだろう?とか考えちゃいました

・耳が休まった

・耳からの情報が無い分損した気分

・いつも先生のクラスに出ているせいか無声なのに頭の中で先生の声がしていた

 

皆さんそれぞれの感想がとても面白く、私にも様々な気づきを与えてくれています。

 

私の感じでは、その人の中にあるサンカーラ(業・心の中の衝動の傾向)が表れやすくなる気がしています。

 

ノンバーバルヨガ、みなさん一度体験してみませんか?

 

om shanti

 

◯ノンバーバルヨガ 第4月曜日 11:15~12:35