火・土曜日のレッスンを担当しているひろみです。
私がヨガにはまったきっかけと、ヨガの教えが確信に変わった経験を、シェアさせていただきます。
ヨガの教えのひとつに
『幸せを、外に求める生き方から、内向きに答えを探していく生き方へと変えていきましょう。外との関わりは、自分の生き方を磨く実践の場です。』
とあります。
私がヨガにどっぷりはまったのは、夫の仕事で台湾駐在になった約10年前。
『なぜか常に満たされない想い』を抱えている私を、ヨガが少しずつ救い上げてくれたのです。
駐在生活は、日本での生活に比べとても恵まれたものでした。
駐在日本人妻で集まり、毎日買い物、そのままタクシーでランチへ。そんな『プチセレブ』な生活をしていました。決して華やではない私からは想像できないですよね。
そうなのです。私はその生活にあまり馴染めず、いや、むしろ徐々に空しくなっていきました。
その空しい気持ちが湧き始めた頃に、ヨガスタジオに通い始めたのでした。
中国語が全くできなかったので、キョロキョロと周りを見て
「私はこんなに体が硬いのに、あの人は柔らかくてすごいなぁ。」などなど考えながらヨガをしていたので、最初はヨガの本当の効果は実感できなかったのですが、次の日、先生が私の目の前にマットを敷き、「周りの人を見ずに先生だけを見てね。そして自分の体の声を聞き逃さないように。」と言われました。
『人と比べず自分とだけ向き合う時間』を持てたその瞬間から、ヨガの虜になったのです。
今思えば、言葉が通じない日本人が一人で来て、先生は大変だったと思いますが、快適なアーサナのとり方から簡単なヨガ哲学など少しずつ教えてくれました。そして『心を穏やかに』というヨガの本来の目的を忘れずに、と何度も伝えてくれました。
ヨガを続けていく中で、自分を正当化し、自分と考えが違う人や物を、シャットダウンしたくなる時もありました。当時は「ヨガをしている私は健康的。それなのに周りの友達は相変わらず毎日ランチばかりして…」と思った時もありました。
そんな時、ヨガの先生が『外との関わりが、自分を磨く大切な場所だという事も忘れずに。』と伝えてくださいました。
私にとって、『プチセレブな生活』が幸せを運んでくるものではなく、それよりも、『自分自身と向き合う時間が、私を満たしてくれ、幸せにしてくれるのだ』と、心の底から実感できた経験です。
日々の何気ない生活の中で、ヨガの教えが腑に落ちる瞬間は数多くあります。
これからも、ささやかな事にもしっかりと向き合って、ヨガと共に歩んでいこうと思っています。
今の状況が少しでも早く終息し、また皆さんとご一緒にレッスンできる日を楽しみに待っています。
by Hiromi