ヤスコです。
先日、伸ばしていた髪を切り、ヘアードネーションをしました。
ヘアードネーションとは、ヘア(髪の毛)をドネーション(寄付)することです。
寄付された髪の毛でウィッグ(かつら)を作り、頭髪に悩みを抱えるお子さんへ無償で提供されます。
私の身近にも、頭髪に悩んでいるお子さんがいらっしゃり、直接でなくとも何かできることをと思い髪を伸ばし寄付させていただきました。
私たちは、困っている人がいたら助けたいと思いますね。
実は、その気持ちに潜んでいるワナがあります。怖い〜〜〜。
助けてあげることで自分が優位に立ち、その優越感を味わいたい。。。
いやいや、そんなことはない!
と思っていても、実はそういった気持ちがコッソリと奥底の方にあったりします。
人の不幸は蜜の味、なのです。
これを、シャーデンフロイデ、といいます。(ご興味ある方はインターネットで調べてみてください。スタジオのタカオ文庫にも本がありますよ。)
ヨガや瞑想は、まず自分がどうなのか、を内観していきます。
その対象は、身体や呼吸に向けられます。
はじめのうちは、身体がどう動いているかがわかってきますが、
だんだんと、身体をどう動かそうとしているのかが見えてきます。
そういった練習を積み重ねていくことで、奥底の方に潜む、びっくりするくらい腹黒い自分に出会ったりします。
そんな残酷な自分に出会った時には、いろんな感情が浮かんできますが、それを否定することはありません。そんな自分をただ認めてあげます。
以前にも書きましたが、私たちは本来、幸せに向かいたいという気持ちがあります。
ですので、残酷な自分、嫌な自分を認めてあげることができさえすれば、自然と幸せへと向かっていきます。
この向かっていく方向が真我なのかなあと私は感じています。
真我について、ヨガスートラではこう書かれています。
「心の作用が止滅されてしまった時には、純粋観照者である真我は自己本来の状態にとどまることになる。」(ヨーガ・スートラ1-3)
そのままを認めるのって、とても勇気がいります。
つい、「これじゃだめだ!」「もっとなんとかしなくては!」と、つい私達は否定したり、何とか違う方向へもっていこうとして、悩み、苦しみ、ドロ沼にハマってしまいます。
そういった作用について、ヨーガ・スートラではこう書いています。
「真我は、心のいろいろな作用に同化した形をとっている。」(ヨーガ・スートラ1-4)
さらに詳しく説明があり、
「心の作用には五種類ある。それらは煩悩性(苦しい)のものと、非煩悩性(苦しくない)ものとに分けられる」(ヨーガ・スートラ1-5)
「五種類の心の作用とは、①正知 ②誤謬 ③分別知 ④睡眠 ⑤記憶 である」(ヨーガ・スートラ1-6)
と書かれています。
①正知
・正しく知る(苦しくない)
・正しく知らない(苦しい)→ただ、ありのまま、そのままを認め、正しく知る。(苦しくない)
②誤謬
誤った解釈(誤解)(苦しい)→正しく知る(苦しくない)
③分別知
分別して迷う(迷走)(苦しい)→正しく知る(苦しくない)
④睡眠
・よく眠れる(苦しくない)
・よく眠れない(苦しい)→深い眠り(苦しくない)
⑤記憶
・楽しい記憶(苦しくない)
・嫌な記憶(苦しい)→ただ、ありのまま、そのままを認め、正しく知る。(苦しくない)
私は今、このように解釈しています。
大切なのは、ただありのまま、そのままを知り、それら全てを認めてあげ、正しく知るということ。
例えば、、、
①メールの返事がこない。なんでだろう?
②嫌われてる?
③いやいやそんなことはない!でも、何か嫌われることをしたかも。。。
④あー、眠れない!
⑤なんとなく嫌な感じ。。いつまでも気になる。。。
これって独り相撲ですよね。
自分の心の作用に振り回されています。
このカラクリは、
①メールの返事がこない。なんでだろう?と私が思っている
②嫌われてる?と私が思っている
③いやいやそんなことはない!でも、何か嫌われることをしたかも。。。と私が思っている
④あー、眠れない!
⑤なんとなく嫌な感じ。。いつまでも気になる。。。と私が思っている
いかがですか?
心の作用を生み出しているのは、他でもない「私」です。それを「エゴ」と捉えます。
ですのでので、エゴを手放しましょう。その練習をしましょう。とヨガは伝えているのだと思っています。
練習しているうちに、私がなくなり、真我である自己本来の状態になるのだと思います。
そして、実はこの状態のほうが、とってもラクに生きることができるのです。
これは私の解釈です。
ヨーガ・スートラについては様々な方が解説していますので、いろいろな文献も読んでみてくださいね。
きっと、ヨガが深まり、真我に近づいていきますよ。
om shanti !!