ヤスコです。
15年くらい前に珍しい病気にかかり、カラダの麻痺を経験しました。
その後遺症が残っており、カラダの外側(手足の小指側)は、今でもチカラが入りにくいです。
これまで、カラダの使いにくさを受け入れつつも、元通りに戻そうと、丁寧にカラダの使い方に取り組んできました。そのおかげで、違和感があるもののカラダは支障なく使えるようになりました。
しかし、ヨガの練習を続けていて、最近気づいたのは、違和感が減るどころか増強されてきてしまっているということです。今度はチカラが抜けないのです。
先日、信頼できる先生にお会いでき、この症状について相談したところ、
「使えないところを無理に使わなくていいんだよ。自然に使えるようになるから。」
そう言われて、正直なところ、かなり凹みました。今まで頑張ってきてようやくここまできたのに、また振り出しに戻ってしまうのかぁ。。
今朝、気を取り直して、いつものヨガの練習をしました。
特に一番使いにくい、両手の小指と薬指を使わないように、チカラが入らないように、と、とても注意深く、慎重に。
すると驚いた事に、チカラが抜けなかった腕、肩まわりなどが、どんどん伸びていくではありませんか。まるで、氷が溶けていくような感覚でした。
私は何をやっていたのだろう。。。
結局、どんなに丁寧に取り組んでいたとしても、自分の一番弱っている部分に、私は無理強いをさせていました。
練習が終わってからのカラダは、両腕がとてもダルく、特に小指には一切チカラが入りません。
そんなカラダを感じながら、
ああぁ、これでいいんだ。私はこのカラダと一緒にいるんだ。元通りになるのではなく、このカラダと最期まで共に過ごすのだ。と、ちょっぴりセンチメンタルな感覚と共に、何か覚悟のようなものが立ち上がりました。
そして、何故か、とても清々しい気持ちになったのでした。
抗わずに生きるということが、少し分かった気がした瞬間でした。