也寸子です。
ブログを書くのは久しぶりとなってしまいました。
10〜11月はイベント、ご依頼いただいたヨガクラス、個人的な旅などで、ゆっくりと文章を書く時間がとれず、楽しみにしてくださっている皆様には申し訳ありませんでした。
先日ご縁をいただき、学校に関係する方から、中学生のみなさんにヨガを教えて欲しいとのご依頼があり、僭越ながら授業をさせていただきました。
こういったご依頼をいただく度に、ヨガとは?という基本に立ち返ることができ、とても有り難く感じています。
まずは生徒さんへ、ヨガは、サンスクリット語の「ユジュ」(=軛(くびき)。牛や馬と車をつなぐ道具)が語源で、紀元前4000年~2000年頃にインドで生まれたものであること。最も古いヨガの経典である「ヨガ・スートラ」に「心の動きを抑止すること」とされ、さまざまな鍛練により、自己本来の状態になれるということをお伝えしました。
また、ヨガには八支則(アシュタンガ)という教えがあり、その一番はじめには、まずはやってはいけないことが定められていて、それは「暴力をふるわない」ということをお伝えしました。他人にも、自分にも暴力をふるわない。身体的にも、言葉でも、です。
今回のご依頼は、「スポーツの世界」というテーマがあり、様々な外部講師を招いて、様々な角度から授業をされているとのことでした。
スポーツの世界とヨガで通じること。。。
私がまず一番に思いついたのは「集中が高まるとゾーンに入る」です。
ゾーンに入った状態は、「ボールが止まって見えた」「スローモーションで全てが完璧に見えた」などの表現で、アスリートの方々が語っています。
ヨガにとって肝要なのは、八支則(アシュタンガ)です。
八支則(アシュタンガ)とは
1.ヤマ(禁戒)
・アヒンサー(非暴力、非殺生)
・サティヤ(嘘をつかないこと)
・アスティヤ(不盗)
・ブラフマチャリヤ(禁欲)
・アパリグラハ(不貪)
2. ニヤマ(勧戒)
・シャウチャ(清浄)
・サントーシャ(満足、知足)
・タパス(自制)
・スヴァディアーヤ(読誦、学習、向上心)
・イーシュヴァラ・プラニダーナ(信仰)
3. アーサナ(座法)
4. プラナヤマ(呼吸法・調気法)
5. プラティヤハーラ(感覚の制御)
6. ダーラナ(集中)
7. ディアナ(瞑想)
8. サマーディ(悟り)
を意味します。
つまり、ゾーンとは「集中が高まり、瞑想状態となる」という事とも言えるでしょう。
さて、そもそも、スポーツの語源って何だろう?と気になり、インターネットで検索してみました。
すると!
スポーツの語源は「あるところから別の場所に運ぶ・移す・転換する・追放する」の意味を持つラテン語「deportare(デポルターレ)」とされている。時を経て、中世フランス語の「depoter(デポテア) 」や「desporter(デスポッティ)」に転じていき、「気分を転じる・楽しませる・遊ぶ」といった意味を持つ言葉となった。つまり、スポーツの語源の意味は“気分転換”と言える。(出典:JSPO(日本スポーツ協会))
とありました。
気分転換したい時に、私たちは何をするでしょう?
。。。
楽しいことをしますよね♪
ヨガもスポーツも、勝つことや何かを成し遂げることではなく、楽しんで続けることなのだなあ、と改めて、しみじみ感じました。
そもそも、ヨガもスポーツも、初めて体験した時に「楽しい!」という感覚があったのではないでしょうか?しかし、続けていくうちに、楽しい気持ちを忘れてしまい、上手になることが目的になってしまったり、周りや自分自身に勝とうとしてしまっていたりして、苦行になってしまっているのではないでしょうか。
もっと気楽に、ヨガもスポーツも、ただただ楽しんで!
そんな気持ちで、5限目(なんと食後!)に、50分間をずっとヨガをして、動き続けました。
(通常、ヨガは食後すぐにはやりません)
「きゃー!できなーい♡」黄色い声が飛び交い、皆さんとっても楽しんでいました。
一体、私たちはいつから「できない」=「悪いこと」という方程式を植え込んでしまったのでしょうね。苦笑
最後までやりきった生徒さんは、皆さん極上のシャバーサナ♡
そして起き上がってから、ご自分本来の、やさしさ、穏やかさ、強さと繋がりました。
今回、ご依頼いただいたことで、私自身、とても学ばせていただきました。ありがとうございました。
そして、スタジオでレッスンをさせていただく度に、来てくださっている皆様から、いつも学ばせていただいています。本当にありがとうございます。
今年もあと1ヶ月となりましたが、どうぞ体調に気をつけて、楽しく過ごして、楽しくヨガをしていきましょうね♪
om shanti♡
※写真は、先月訪れた鹿児島は大浪池の景色です。こちらもとても素晴らしく、楽しかったです♪笑